日々徒然?になる予定
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・猫主の夢小説だよ!
・名前変換機能なんて無いから、マオ表記だよ!
・猫(?)だからCP無いよ!
・ところでそろそろこの説明無くてもいいかな?
・いちいちネタを考えるの大変なんだよね……
・ネタバレするよ!
・オチなし山なし意味なしだよ!
・淡々としているよ!
・キャラがほとんど全く出てないぞ!
・猫主は超能力を使えるぞ!
・名前変換機能なんて無いから、マオ表記だよ!
・猫(?)だからCP無いよ!
・ところでそろそろこの説明無くてもいいかな?
・いちいちネタを考えるの大変なんだよね……
・ネタバレするよ!
・オチなし山なし意味なしだよ!
・淡々としているよ!
・キャラが
・猫主は超能力を使えるぞ!
高度産業文明が衰退して、遥か千年程経った。
大地は汚れ腐界という菌類の森が猛毒を吐き出し、生き残った人々は細々と共同体をつくり限られた大地に生きていた。
旅 猫
《何か、デジャブ》
宵藍の毛が風に揺さぶられる。
成猫と呼ぶにはその肢体は小さく思える。
そんな猫が空から落ちていた。
ビュウビュウと風を切り、のっぺりとした雲の間から地平線まで続く砂漠が見える。
高度は千メートル切っただろうか。
不意に落下速度はどんどん落ち始め、終には空中で止まった。
《これってアーサーと遭った時と同じじゃん》
嘗て、国が人として形をもっている奇妙な世界に訪れた事があった。
本体(マオの創造主)が、今回のごとく世界に放り込んだ時も空からノーロープバンジーだった。
アバウトと言えば良いのか、信頼の証なのかは、マオにも分からない。
空中に浮かんだままにいるわけにもいかず、テレポーション(瞬間移動)の能力を駆使して地上まで降り立った。
不毛な大地に不自然に繁茂した森が存在している。
森と呼ぶには何か奇妙だ。
《あぁ、幹が緑だ》
マオはぽつりと呟いた。
それ以上、気になる事も無く、するりと森へ踏み込んだ。
この森を形作る気はまるでキノコを彷彿させるように上へとその枝葉を広げている。
マオが歩く足下には光がほとんど届かないが、タンポポのような白い綿毛を付けている草や、アロエの花を思わせる草が彩っていた。
それらが生えている根元には時折人工物が混ざっている。
例えば、家の様なもの。
例えば、人骨。
例えば、武器。
《ここは街の跡地なのかな?》
この森には奇妙な事がもう一つあった。
この森には“蟲”しかいない。
他の鳥にしろほ乳類にしろいてもおかしくないはずなのにだ。
それにここの“蟲”は驚く程大きい。
大きな顎を開けばマオなんかは一飲みだ。
人間だって捕食することだって可能だろう。
《……人間絶滅後の世界?》
可能性は零ではない。
冷や汗がたらりと流れる。
《超絶、ひとりぼっち!!?》
どうしよう、アーサーをからかえない!
テレパスの能力を使えば他種間の交流が可能だが、無理だった。
この森の彼らは、使命的なものを考えているのだ。
___森ヲ守ル
___森ヲ破壊スル者ハ許サナイ
___森ヲ
___森ヲ……
エンドレスに彼らの思考は巡る。
どこか歪んでいて、奇妙だった。
宛てもなく彷徨い歩くと、奇妙な洞窟(というよりか木が削られた横穴)に出逢った。
穴は三階立ての建物よりも高いくらいだ。
《ここの蟲って、デッカいなぁ》
空洞となった所をのんびりと進む。
正直、そろそろ人恋しくなってくる。
一年程滞在予定ないのに、どうするか。
《じゃ、リモートクレヤボヤンス(遠隔透視能力)を使ってみるかなー》
目に集中して、遙か彼方を見遣る。
森を抜けて、灰色の湖らしき物が見えた。
湖の彼方に人っ子一人いない。
《ロンリーロンリー……突っ込みが無いのが寂しいー》
マオは超能力の使用を止めて、森を歩き出す。
人間は見つけられなかったが、ほ乳類らしき影を発見。
器用にテレポートとサイコキネス(念動力)を併用しながら、森を翔る。
《待ってて……!ほ乳類》
マオの(寂しさによる)猫格崩壊中。
このままどうなるのやら。
今回はこれにて閉幕。
110812
大地は汚れ腐界という菌類の森が猛毒を吐き出し、生き残った人々は細々と共同体をつくり限られた大地に生きていた。
旅 猫
《何か、デジャブ》
宵藍の毛が風に揺さぶられる。
成猫と呼ぶにはその肢体は小さく思える。
そんな猫が空から落ちていた。
ビュウビュウと風を切り、のっぺりとした雲の間から地平線まで続く砂漠が見える。
高度は千メートル切っただろうか。
不意に落下速度はどんどん落ち始め、終には空中で止まった。
《これってアーサーと遭った時と同じじゃん》
嘗て、国が人として形をもっている奇妙な世界に訪れた事があった。
本体(マオの創造主)が、今回のごとく世界に放り込んだ時も空からノーロープバンジーだった。
アバウトと言えば良いのか、信頼の証なのかは、マオにも分からない。
空中に浮かんだままにいるわけにもいかず、テレポーション(瞬間移動)の能力を駆使して地上まで降り立った。
不毛な大地に不自然に繁茂した森が存在している。
森と呼ぶには何か奇妙だ。
《あぁ、幹が緑だ》
マオはぽつりと呟いた。
それ以上、気になる事も無く、するりと森へ踏み込んだ。
この森を形作る気はまるでキノコを彷彿させるように上へとその枝葉を広げている。
マオが歩く足下には光がほとんど届かないが、タンポポのような白い綿毛を付けている草や、アロエの花を思わせる草が彩っていた。
それらが生えている根元には時折人工物が混ざっている。
例えば、家の様なもの。
例えば、人骨。
例えば、武器。
《ここは街の跡地なのかな?》
この森には奇妙な事がもう一つあった。
この森には“蟲”しかいない。
他の鳥にしろほ乳類にしろいてもおかしくないはずなのにだ。
それにここの“蟲”は驚く程大きい。
大きな顎を開けばマオなんかは一飲みだ。
人間だって捕食することだって可能だろう。
《……人間絶滅後の世界?》
可能性は零ではない。
冷や汗がたらりと流れる。
《超絶、ひとりぼっち!!?》
どうしよう、アーサーをからかえない!
テレパスの能力を使えば他種間の交流が可能だが、無理だった。
この森の彼らは、使命的なものを考えているのだ。
___森ヲ守ル
___森ヲ破壊スル者ハ許サナイ
___森ヲ
___森ヲ……
エンドレスに彼らの思考は巡る。
どこか歪んでいて、奇妙だった。
宛てもなく彷徨い歩くと、奇妙な洞窟(というよりか木が削られた横穴)に出逢った。
穴は三階立ての建物よりも高いくらいだ。
《ここの蟲って、デッカいなぁ》
空洞となった所をのんびりと進む。
正直、そろそろ人恋しくなってくる。
一年程滞在予定ないのに、どうするか。
《じゃ、リモートクレヤボヤンス(遠隔透視能力)を使ってみるかなー》
目に集中して、遙か彼方を見遣る。
森を抜けて、灰色の湖らしき物が見えた。
湖の彼方に人っ子一人いない。
《ロンリーロンリー……突っ込みが無いのが寂しいー》
マオは超能力の使用を止めて、森を歩き出す。
人間は見つけられなかったが、ほ乳類らしき影を発見。
器用にテレポートとサイコキネス(念動力)を併用しながら、森を翔る。
《待ってて……!ほ乳類》
マオの(寂しさによる)猫格崩壊中。
このままどうなるのやら。
今回はこれにて閉幕。
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