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日々徒然?になる予定
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・超sss
・刀語です
・原作終了後です
・ヤマもオチも意味も無いです
・猫主なのでCP無しです
・夢だけど変換出来ないよ!
・だから猫主はデフォ名(マオ)だよ!



大きな刀傷と歌舞伎者のような目立つ男___鑢七花と金髪碧眼の異国の容貌をした娘___否定姫が甲斐に向けて旅をしていた頃のこと。
人気の少ない街道を途中足を止めながら歩いていた。

「七花君、相変わらず描くの下手ねぇ」
「アンタにとやかく言われる筋合いはないと思うが?」
「もう、七花君は冷たいはねぇ。ま、筋合いなくもないことは否定するわー」

先の刀集めのとがめと七花の凸凹な二人とは、また違った味のある組み合わせだ。
七花は嘗て共にいた少女が語ったこれからを、慈しむように或いはすがるように旅を続けていた。
また、否定姫も中央にいられなくなり、七花についてきたのだ。
今日の敵は明日の友といったぐあいか。

「アンタ、そのややこしい言い方何とかならないのか?」
「アタシのキャラクターってヤツだから無理」
《やぁやぁ、君が鑢七花君?》

二人のテンポ良い会話に突然乱入者が現れた。
七花が険しい面持ちで辺りに視線を走らした。
先程から何者の気配も感じていないのに声がしたのだ。
それこそ幽霊か、はたまた相当な実力者が現れたのか。
普通に考えれば後者だが。

《鑢七花(ヤスリシチカ)年は25歳。刀を使わない流派・虚刀流の七代目当主。家族は父母に姉が一人。全員亡くなってるんだねぇ》
「何者だ!」

つらつらと七花の個人情報述べている人物に向かって鋭く声をあげた。
未だ刺客の姿形を見つけられず、七花は焦りすら覚える。
緊張感が更なる高まりを見せた時、それは現れた。
夜のような藍色の毛足の長い、左右眼が赤と青の色違いの猫だった。

「ね、猫………?」
「猫ねぇ」
《まごうことなき、猫だよ》

驚嘆の声を洩らす二人に猫は相槌を打った。
猫はニタリと、猫らしからぬ人を化かしそうに笑った。
化け猫とはこういうのを言うのかもしれない。

《君がとがめちゃんの刀の七花君でしょう?》
「そうだ」
《僕はマオ。旅する猫だよ》

とがめ・化け猫・マオ。
七花の頭に何やら引っ掛かる。
頭の中から絞り出せば、懐かしい記憶。

「アーーーーッ!とがめが言っていた、化け猫!?」
《正解~》

よくできました~、とマオは人を喰った笑いを浮かべた。

《君があの子の刀で良かった。あの子の傍らにいてくれてありがとう》

笑うの止め、真剣な面持ちでそうマオが言うと、突然消えた。
驚きの後、その猫の行方を探すも、七花達が見つけることは無かった。







《貴方達の行く末に幸多からんことを。そして、ばいばい。とがめちゃん》

猫はぽつりと世界に一言二言残して、旅立った。
この後、化け猫の噂はあれど、どれも眉唾であったそうだ。
もっとも、後世では単なる怪談奇憚の一説として埋もれ、戦火に飛騨鷹比等が書いた、または書かれた書物は消えた。
唯一、奇策士とがめの書いた報告書の写しの一部からのみ、伺い知れるだけである。
斯くして、旅する猫は歴史の澱に消えた。



END

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