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日々徒然?になる予定
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*注意*

*原作関連未読だよ!
*二次とウィキからなんとなく知識があるかなー?くらい
*雁おじ贔屓だよ!
*ご都合主義&俺得設定が蔓延っているよ!!
*何スロットさんはログアウトしました
*葬神主(フレイ)がメインだけど、名前はほとんど出て来ないよ!
*鯖だよ!!

賽は投げられた



何で、あいつだけ

憎い憎い憎い

俺の手には何も無いのに

殺す殺してやる……ッ!!

笑って欲しい

昔みたいに

こんな所から開放してあげたい

あの子をあの人とあの子のお姉さんとあいつのいる所へ

家族のいる所へ

幸せになって欲しい

いや、あの子を幸せにしたい!!!!



その願い、聞き届けた







 薄暗くじっとりと湿った部屋___蟲蔵とその家の者は呼んでいる___にひとりの男が荒い呼吸を繰り返していた。男はなんとも死にそうな風体をしている。真っ白な艶のない老人のような髪に反して、衣服から覗く手は老齢な人の手ではない。顔の半分は醜く、不自然に肌が隆起し、その様がゾンビなんかのアンデットをイメージさせる。
 その男___間桐雁夜は苦悶の表情を些か和らげ、ようやく顔をあげた。そこに呼び出されている、自身の剣を見遣った。

「え?」

 次の瞬間、困惑の表情を雁夜は浮かべた。そこにいたのは齢十代半ば程の子供だったのだ。薄ぼんやりとしたランプの心もとない灯の中でもその姿をしっかりと見受けられる。肩よりも長い髪は癖が少ない淡い金髪は右半分を隠すように流れ、白い肌が闇を駆逐する。整いすぎた顔が覗き、それが嫌に人形めいた印象を雁夜に齎す。
 これから行われる聖杯戦争__勝者になんでも願いが叶う権利を与えると言う聖杯を掛けての殺し合い__において、先行きが悪く感じたのを否定できない。こんな子供で大丈夫なのだろうか。いや、そもそも___。

(英霊……なのだろうか?)
「ははは!!!やはり貴様は出来損ないか!!」

 雁夜を嗤い見下した間桐の実質的な支配者___間桐臓硯は、『出来損ない』や『到底あの娘を助けることは出来まい』などと雁夜の絶望を煽った。ぐるぐると雁夜の思考が回る。

「あなたはいらない」

 聞き覚えのない声が落ちる。

「だから」

 それが、雁夜の呼び出したサーヴァント__聖杯戦争においての参加者の盾にして剣となる英霊__が言葉を発したと気付くのは事が終わった後だった。

「 さ よ う な ら 」

 闇が広がる。いや、闇ではない。それよりも濁った何か。あるいは”混沌”と呼ぶべきなのかもしれない。”それ”はサーヴァント足下から瞬く間に広がり、その場にいたサーヴァントとそのマスターたる雁夜以外の命を全て呑み込んだ。あれほど雁夜を苦しめ君臨していた臓硯も、間桐の魔術たる醜い蟲ども、すべて存在しなかったように、何もない部屋になった。
 状況も思考も上手く呑み込めないまま雁夜は呆然と辺りを見回した。傍らに佇むその原因たる人物は無言かつ無表情のまま雁夜をその瞳に映した。

 これが間桐雁夜の運命を変えた者との出会いであった。




つづく……?

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