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日々徒然?になる予定
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・ドスこれ夢
・つっても、だんすぃは出ていない
・ブログなんで名前変換機能はない
・魔女主(アジュール)
・葬神シリーズの数少ない女夢主
・ただし、恋愛フラグはたたない
・俺得捏造設定はいつも通り横行しています


おk?






 あお。

 それは、天空の、大海の抱きし色。

 アオ。

 それは、“ヒト”が焦れてやまない色。

 群青(あお)。

 それは、何モノにも縛られない魔女の纏いし色。




魔女と幼子






 2266年。2205年より始まった歴史修正主義者達による攻撃に対立して、既に半世紀以上もの月日が流れていた。
 戦況は膠着状態に到り、終りの見えない戦いが続いている。膠着の原因はいくつか上げられる。
 歴史修正主義者達の戦力の増強。また直接本丸への襲撃の増加。第三勢力である検非違使の出現。長引く歴史修正主義者との戦いで、戦争への緊張感の欠如と楽観視する者の増加。歴史修正主義対策局__通称・歴修局内部の腐敗と権力の横行。審神者人員確保の為の、恐喝と誘拐。終わる事のない歴史修正主義者との戦いに絶望し発狂・豹変・自殺する審神者が増えた。刀剣男士への肉体的精神的暴行や彼らの容姿に惑い性行為を強要する審神者の増加。それに伴い荒御霊へと堕ちる刀剣男士が増え、宥める為に生け贄として一般人や立場・後ろ盾の弱い審神者が犠牲になった。
 例えば、そう__交通事故で両親を失ったばかりの幼子とか。


 *


 その幼子は無表情な大人__歴修局の現場担当役人の一人__に背中を押されて、とある本丸に放り込まれた。
 厚い雲に、淀んだ空気に、寂れた家屋に、恨み辛みで祟り場と化した本丸。事情を知らぬ者でさえ、思わず顔を顰めるであろう場。ここはさにわちゃんねるで度々話題に登る、ブラック本丸に他ならない。
 一人取り残された幼子__今は真名を奪われ飛鳥(あすか)となった子供は、心細さと祟り場の不浄な気配に当てられていた。飛鳥を迎える者はなく、役人曰く『こんのすけに聞け』と言われたが、それらしき者もいない。
 訳も分からず連れて来られて、冷たい大人の目に晒されて物みたいに扱われ、見知らぬ所に捨て置かれた。飛鳥は寂しいやら、不安やらで、目が潤みぽろぽろと泣き出した。

「あ〜? 子供だぁ」
「……ひっく…………だ、だぁれ?」
「アタシは、アジュール。知り合いとかからは、《アオい魔女》とか《自由人》って言われてるねぇ」

 飛鳥が放り込まれた本丸の入口から、遅れるように現れたのは青いアオい妙齢の女だ。女性らしいく華奢な体躯とは裏腹に、生命力溢れる強かな雰囲気がある。
 アジュールは、手慣れた様子で飛鳥を軽々と抱き上げた。子供には随分慣れているのだろう。そんな経験を滲ませるように、飛鳥の背を撫でる。
 あんなに不安を感じていたのが嘘みたいに、飛鳥の心は落ち着いた。

「アンタは何でこんな所にいるのかい?」
「しらないおじさんがね、『ここのおかたなさんのいけにえ』になれっていってたの」
「………………『いけにえ』ねぇ」

 アジュールはあやすように髪や頬に口付けて、にっこりと笑った。

「アンタ、アタシと一緒に行かないかい? 色んな所を観光しに行く途中なんだよねぇ。道連れがいると嬉しいもんさぁ」
「いっしょ?」
「そうそう、いっしょ。アンタが一人前になるまではその予定さぁ」
「いく!」

 飛鳥はぎゅっとジュールの手を掴んだ。
 こうして、魔女と幼子の二人旅の始まりとなったのです。




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