日々徒然?になる予定
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もう三月だけど気にしない!
HVD用sss。
ヘタリアで日+独+伊小説。
HVD用sss。
ヘタリアで日+独+伊小説。
黄色の薔薇の花束を机に飾り
色々なチョコレートを並べよう
友人と過ごすささやかなティータイム
やさしい幸せの味
プラリネ
嘗て、三国同盟を結んだイタリア・ドイツ・日本は2月の第三日曜日には、この三人の誰かの家に集まるのが、慣習となっていた。
今年はドイツの家にて集合していた。
「ドイツー!ドイツー!ザッハトルテ食べたいよ〜!」
「オマエはもう少し落ち着きというものができないのか」
「まぁ、イタリア君らしくてよろしいかと」
仲良く揃いの藍色のシンプルなエプロンをして台所に立っていた。
このバレンタインに託つけて開かれる茶会では珍しい光景ではない。
始めの頃は花束を送りあったものだが、日本でチョコレートを贈る風習ができてからはこの形になった。
「では、私はクッキーの準備でもしましょう」
「俺いっぱい型抜き用ヤツ持って来たんだ〜」
イタリアはがさごそ自分の荷物を漁って、可愛らしい型抜きを取り出した。
「モザイクやマーブル………いや、ナッツを混ぜこんでもいいな」
ドイツは良さげなモノを身繕い始める。
「どれもちょっとづつ作ればいいんじゃないですか」
それもそうかと三人は笑いあった。
甘いバターの匂いが家中に広がった頃茶会は始まった。
それぞれが持ち寄ったプラリネ___一口サイズのチョコレート___は並べられ、焼き上がったクッキーも別の皿にあけられた。
イギリス直伝のアッサムティーが注がれる。
持ち寄ったプラリネを食べ比べたり、自分達で作ったお菓子をほうばったり。
何気ない些細な日常の一コマを語ったりと、話題は尽きることなく続く。
「ふふふ」
「どうしたの〜日本?」
「日本?」
「いえ、平和だなぁと思いまして」
「そうだね〜」
「そうだな」
午後のやわらかな日射しに笑みはとけた。
fin
あとがき
プラリネとはイギリスやフランスや日本で言う所のボンボンに相当します。
また、フランスやイギリスではプラリネは別のお菓子を指すのですが省略します。
黄色い薔薇の花言葉は友愛を示します。
外国では赤に近い薔薇ほど愛情を表し、逆に黄色に近い薔薇は友愛を表すのだそうです。
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