NO6の最終巻感想
ネタバレ注意

〜覚えてない人の為の前回まで粗筋〜
四年前、嵐の中紫苑は一人の少年と出会う。
紫苑は銃で撃たれ弱ったネズミを保護して助けた。
その日、最高の地位や権利を紫苑は失ってしまう。

NO6の最下層で日々を送っていた紫苑だったが、ある日勤務先で変死体を見つける。
そして続けざまに同僚が紫苑の目の前で、変貌して死んだのだ。
紫苑はNO6の上層部に犯人に仕立て上げられたが、ネズミの助力によってNO6の外部＿＿＿西ブロックに逃げ延びた。
紫苑は西ブロックで様々な事を学んでいく。
そんな日々の中、沙布がNO6の外部施設・矯正施設に連れ去られた事を知った紫苑は矯正施設に乗り込む事に。
沢山の死が溢れた地獄のような場所を進んで、ネズミが嘗ていた場所に二人は行き着いた。
そしてＮＯ６の罪を老から聞く。
紫苑は去り際に老の研究したデータを貰うことに。
何とか矯正施設に潜り込んで沙布に遭えたものの救う事は叶わずに、マザーコンピューターを破壊して逃走。
混乱の中でネズミは致命傷を負ってしまう。
そして力河とイヌカシと合流する。

〜今回〜
合流した紫苑達だが、出血が激しいネズミに早く治療を行わなければならない。
マザーコンピューターが破壊された今なら！と力河の車で乗り込んで、紫苑の知り合いの医師にネズミを診てもらえて、治療を受ける事になった。
その間に紫苑は老から託された研究書を読みといた。
ネズミ達・森の民の真実。
エリウリアスという人知を越えた存在について。
目覚めたネズミと共に紫苑はエリウリアスとその子を止めるべく中央広場に急いだ。
混乱や今まで鬱憤などが吹き出した広場を紫苑は何とか制して、エリウリアスの近くに。
人を滅ぼそうとするエリウリアスに、ネズミの歌で語りかけてもう一度だけチャンスを貰える事になった。

そして、紫苑とネズミの別れがきた。
紫苑は共にいたいと望むも、やるべき事があり留まり、ネズミは旅立った。

数年後。
紫苑は復興役員として日々尽力し、イヌカシは嘗て紫苑から預かった赤子を順調に育てていた。
サソリ達は地上に戻り、森と共に生きている。




〜感想〜
一気読みでしたね。
ずーーーーーーーーーーっと待ってましたからね。
CM見た時は、『え！？えぇぇぇぇぇ！？えええええええぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！？』って朝っぱらから叫んでしまいましたね。
対ＮＯ６で残り一巻でどう終わらすんだよ！？
って、思いましたけど終わりましたね。
終わり方が詰めたなーって思います。
悪の黒幕的な研究者があっけなく、エリウリアスの子供（寄生蜂）に喰われてしまって死亡。
えぇぇぇ？！
後、紫苑の幅の広さがどう転ぶか楽しみですね。
純粋でひた向きで心優しい面と冷酷で他者を殺してもやる面。
てっきり寄生蜂の影響とかかなぁと思ってたんですけど、紫苑の一面だったようです。
紫苑のカリスマ性はすごいと思います。
誑しスキルで色々誑していますしね（笑）
エリウリアスが巨大な蜂で予想外と言えば予想外ですけど、納得と言えば納得。
そういえば寄生蜂が人体に根付く条件は、穏やかで栄養がいい人物だとか。
西ブロックにはいない訳ですね。
というか、健康診断時に植え付けていたよ。
まぁ、やってもおかしくはない。
それで子供は寄生した脳でその命を生まれる。
森の民の一部（シャーマン的な人物）は『我々に寄生しないで下さい』と謳って、エリウリアスとコミュニケーションを取っていたみたいですね。
アイヌの民族のような関係だったようです。
エリウリアスは個人的なイメージだと自然災害に近いイメージ。
神と呼ぶのか妖物と呼ぶのか……。
実態があるようでなくて、でも現実に影響力はある。
ネズミも紫苑の味方と言うよりかは傍観とか観察者だったと思います。
『もしＮＯ６と同じ道を辿ったら、俺が滅ぼす』的な発言はネズミらしいですよね。
で、別離。
紫苑はネズミと過ごせる『未来』を信じていたんですよね。
ぶっちゃけ紫苑の台詞が愛の告白にしか聞こえない。
さらにぶっちゃけ、腐っている管理人には、ネズシオにしか思えない。
まー前に嵌まった時もネズシオでいたよ。
シオネズにしか見えなくても。
あの別れのキスは再会を願ってのか、別離の接吻か、はたまた約束の口付けか。
信じたいのを信じればいいですよね。
じゃ、約束の口付けで。

この物語はこれでおしまいだけど、サイトで後日談を書きたいなーとは思ってます。
でも，予定は未定。
ではまた遭いましょう。