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日々徒然?になる予定
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復活の別未来
名前変換ないので
藍色主=セツ



終わる事の出来ない私に、貴方から終焉を下さい




轟々と燃え上がる焰に、その屋敷は燃えていた。
内部に踊る火が夜の闇を押しやる。
屋敷から避難する人間はいない。
なぜなら、もう死んでいるからだ。
火に撒かれ、煙が室内を満たしているが、窓から覗けば、そこかしこに死体が転がっている。
死体の主___ボンゴレファミリーと敵対関係にあった組織は、今宵滅んだ。
誰一人例外を許さずに。
その終端を温度のない瞳で見届けていたのは、ボンゴレ十代目のボス・沢田綱吉の
雪の守護者・藍川セツその人である。
手に携えた武器は既に収納されたのかなく、返り血で汚れた上着を腕に掛けた。
身体からは血と硝煙と焦げた臭いが染み付いている。
珍しく追った肩の傷が塞がる事なく血を流し続けている。

(そろそろ、壊れますね)

セツはうっそりと微笑んだ。
藍川セツの肉体は度重なる超回復により限界を迎えていた。
かつては瞬く間に治った傷も三日四日と次第に治癒に時間が必要となった。
セツの中の賢者の石のエネルギーが切れかけている証拠である。

「幸いです」

あの人に置いて逝かれないで、先に死ねるなんてなんて幸せだろう。
何百何千それ以上の命を奪い、あるいは見送った自身が、一番大切な人に見送ってもらえるのだ。
唯一のマスターにして、私の絶対___綱吉に見送られる。

それはなんと甘美な終焉だろうか。

火が回ったのを確認して、セツは屋敷に背を向けて歩き出す。
ここに用はない。
仲間の所へと帰るべく、夜の闇に溶ける。

そして誰もいなくなった。





あとがき
基本的に本編時では綱吉よりも藍色主の方が長生きします。
と言いますか、藍色主はほぼ不老不死ですので、綱吉を始めとした彼らを看取ることになります。
色々な感情を知っていく中で、最後に彼らが与えたのが、悲哀です。
不死であるからこそ、多くの命をこれからも見送るでしょう。
その中でも特別である命を見送るのは辛い事ですが、藍色主もとより葬神主に必要なことだと思います。
だからこそ出逢う人を大切にしようと思えるんじゃないでしょうか。

ネタバレ的な事ですが、葬神主の不死の理由は鋼の章時の賢者の石が原因です。
原作を読んだ方はご存知だと思いますが、賢者の石のエネルギーがつきるとホムンクルスは死にます。
賢者の石のエネルギーとはその精製時の時に犠牲になった人間の魂です。
犠牲数が多ければ多い程、エネルギーが多くなります。
いちおう補給方法は考えてあります。
話が長くなったのでこの辺で。

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