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ネタバレ含む

赤城先生の書物狩人シリーズ第六弾
前作の感想 1〜3  

『書物輪舞』
■『死ぬことを許されぬならば』
ロシア最後の皇帝の娘アナステシアによってしるされた暗号がある編み物の本
■『書物の復讐』
昭和十六年度国海軍作戦計画
■『ダイアモンドより永遠に』
急行の正誤表
■『やんごとなき犯罪』
黒い光

個人的なオススメは『死ぬことを許さぬならば』でしょうか。
次は『やんごとなき犯罪』『ダイアモンドより永遠に』ですね。
全体としての感想を言うならば、狩人・迷宮・法廷の話の方が好きですね。
探偵小説とか探偵ものの漫画とかで話題になるような所を集めていたのが印象的です。
ジャック・ザ・リッパーとかロマノフ皇帝の生き残りとか。
解り易い歴史ロマンですよね。
一番記憶に残っているのは『ダイアモンドより永遠に』の終りの所です。
依頼主の女性の秘めやかな心の内を見抜きつつ、最後の報酬取引はなんとも気障でしたね。
ル・シャスールの美意識として彼女の様な依頼って好きそうですから、その態度は想定内ですけどね。
むず痒かったです。



『書物審問』
今回の作品は二度目の連続ものです。
個人的には『書物幻戯』よりもこちらの作品の方が面白かったです。

ストーリー
スコットランドの辺鄙な所に居を構えた男___書物城の主からの依頼で四人の男が集められた。
神経質そうな眼鏡の男に、世界的指揮者に、屈強な黒人の男に、白髪の東洋人。
城主の依頼で本を見せることになったのだが、次々に本が”殺される”事体となり___。


感想
個人的に前回の書物幻戯よりも面白かったですね。
トリック自体は割とオーソドックスと言って良いと思いますが、その書物の背景がどんでん返しで読み入ってしまいました。
個人的には将軍と狩人の最後の会話が良いなぁと思いました。
将軍の人となりを見て、しっかりと考慮に入れている所が、ル・シャスールらしいですよね。



ネタバレしすぎるのは楽しみを奪いますので、この辺で。
ではでは。

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